


公示地価
不動産関連の業務で外せない価格といえば1物4価ですよね。
このうちの路線価は相続税や固定資産税に関連する価格でした。
では同じく1物4価の1つ、公示価格について見ていきましょう。
まず1つ注意する面は公示価格は土地本来の価格を評価する為の物である為、
その土地にある建物は除いて価格を表示します。
駅に近いアパートの土地と言う場合は、アパートは新品でも古くても関係なく、
駅に近い土地と言う事を評価するということですね。
また、評価は主観的ではなく客観的に評価が行われ、
通常は1つの地点に対し2人の不動産鑑定士が評価します。
土地本来の価格を評価する為に2名の鑑定士が鑑定するというわけですね。
この評価では土地本来の評価を行う為、
現在の土地の状態だけでなく将来的な収益も見越して評価をします。
更にその際地域の土地価格のバランスを崩さないように
国土交通省の土地鑑定委員会がチェックを行い、その後公示価格が決定されます。
公示価格は売買する際の土地価格の参考となるため、
一般的にその地域の標準的な土地を対象とします。
しかし標準的な土地といっても様々な土地が存在します。

例えば商業向けの土地もありますし、住宅街なら住宅向けの土地がありますよね。
他にも駅に近い土地や町の中心部の土地など多くの土地が存在しますが、
それら様々な土地にあわせてまた公示価格も存在します。
公示価格を参考にする際は、まず自分が売り出したい建物や土地と
公示価格を比較してみましょう。価格を参考にした後は自分の土地の周辺や条件を調べて
価格を決定する事も大切です。公示価格を上手く有効活用し、売買に役立てましょう。