


鑑定評価と価格査定の違い
不動産の価格には様々な調査がかかわりますが、
その調査の中に鑑定評価と価格査定がありますよね。
この2つは一見同じように見えますが、実際は意味合いが大きく違っているのです。
まず鑑定評価ですが、鑑定評価とは不動産鑑定士が不動産の鑑定評価に関する法律の下、
その時の土地の相場を崩さずに市場で取引されている
正常な価格を的確に把握する為の評価です。
大きくかけ離れた価格を提示するとその周りの相場は崩れてしまいますよね。
それを防ぎ、尚且つ市場での適正な価格を表すことが鑑定評価の目的とされています。
また、法律の下動いている為不動産鑑定評価書は社会的に重い責任を持ち、
不動産鑑定士は自分の定めた鑑定評価額に対しては社会的に責任を負うことになる為
依頼する際には報酬もそれなりに大きくなるでしょう。
次に価格査定ですが、これは不動産の所持者から
不動産の売却を頼まれた際に売り出し価格の参考を出す行動です。
不動産所持者が鑑定士の資格があれば大丈夫かもしれませんが、
無い場合は自分の不動産が現在どれくらいの価値を持っているかは分かりません。
その為不動産業者に依頼し、具体的な売り出し価格の参考を算出してもらい
それを基に価格を決定する、と言う流れが一般的でしょう。

この際不動産会社が参考として出してきた価格は鑑定士の場合と違い
法的な責任はありません。
その為査定の方法や調査も業者によって様々であり、
中には程度の低い査定を行う業者も存在します。
鑑定評価と価格査定は意味合いも責任も大きく違います。
しっかり自分で確認し価格を決定する事が大事でしょう。